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オートンイクシード

中村 誠司
外壁塗装

寒い日が続きますね。

外仕事の真夏と真冬は辛いなぁ、と思いながら30年…。

去年12月の守山区M様邸からサイディングのシーリングにオートンイクシードを採用しています。

専門業者に依頼せず塗装屋が全てやるのは如何なものか…との思いがありました。しかし、どんな材料か自分で触ってみないと気が済まない性分でして…。

シーリング屋さんと一緒に仕事をして勉強させてもらいましたが、やはり難しいですね…余計に時間がかかってしまいます。

以前は2成分形変性シリコンでシーリングしていまして、それでも十分だと思うんです。より安全をみて…といった運びでの採用です。

現在の塗料は性能が良くて、水性の2液シリコンなど12年の耐用年数を謳っていますが、実際次の塗り替えまで15年は放って置くと思います。フッ素塗装を選ぶお客様が増えたのも理由の一つで、フッ素だと20年近く塗装しないかもしれません。

なので塗料より先にシーリングが傷んではいけません。そこで選んだのがオートンのイクシードだったんです。

サイディングの動くジョイントは伸び率の高いシーリング材でないと切れてしまいますが、そこに対応する優れた性質を持った材料です。しかも可塑剤といってシーリングの柔軟性を保つ成分が入っていないのに、です。実はこの可塑剤が経年流出してシーリング表面、塗装の表面を汚します。

まずはその可塑剤が入っていないので長い期間美観を保てるのと、伸び率が非常に高いので切れにくい材料である、という事。ウレタンであるのに紫外線に強い特性も持っています。

良い事だらけ?

いえいえ、私達作業する人間からしたら扱い難い材料です。

まずは触れるようになるまでに時間がかかり過ぎます。

冬のせいもありますが、土曜日打ったシーリングが月曜日も固まっていないような状況です。

高圧洗浄の時は気をつけないと水圧で切れてしまいます。

それとテープをめくった時にヒゲが出やすく、後処理をしなくてはいけません。

シーリング屋さんも「オートンイクシードは扱い難いからねー!」って言うぐらいですが、抜群に保ちが良さそうですよ。