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下塗りの種類③

中村 誠司
下地処理下塗り光触媒用下塗り材外壁塗装屋根塗装手抜き工事撲滅日記業者選び

最近、多くのお問い合わせをいただいております。

誠にありがとうございます。

その多くのお問い合わせのおかげで、またブログを頑張っていけます。

今回は、各ハウスメーカーさんから汚れが付きにくいサイディングが出ているんですが、このようなサイディングの表面と密着する下塗り材を簡単にご紹介します(関西ペイントを基本に考えてみたいと思います)。

こちらは関西ペイント、リフォームサミット専用下塗り材のRSマルチプライマーです。

ダイナミックシリーズでいうとダイナミックシーラーマイルドです。

いわゆる汚れが付きにくい難付着サイディング材、光触媒や無機下地にも密着する下塗り材です。

黒っぽい透明のものと、白っぽいものの2種類があり、当然ですが光触媒には白っぽい下塗り材で紫外線の透過を遮断しなければいけません。

そして当然のエポキシ樹脂系です。

難付着サイディングの表面にも接着するエポキシ樹脂系は最強なのが分かりますよね?

だから創美ではエポキシ系を使用するんですよね…。

中塗りや上塗りに使用する塗料自体はそこまでの接着力は無いのですが、下塗りにより整えられたところには接着するのです。

表面を整えるために必要なのが下地処理。

口では「下地処理が大事」とか言いながら、本当の下地処理をやっている会社は皆無です。

高圧洗浄も確かに下地処理の部類に入りますが、下地が整わないので本当の下地処理とは認めないのです(僕の個人的意見ですが…)。

今回ご紹介した下塗り材では、荒れた下地の場合はそこまで表面が整いません。

そこで行うのが下塗りの重ね塗りです。

外壁との密着に難付着サイディング用の下塗り材を塗り、その後に同じ下塗り材を重ね塗りします。

とにかく吸い込みを止めないと下地処理は完成しませんので…。

この下塗り材の説明はこんなところです…。

使用されているサイディングにも幅広く知識があり、構造もある程度把握していないとハウスメーカー様の工事は出来ません。

僕は某サイディングメーカーの補修工事に携わっていました。

某サイディングメーカー様から直接仕事を依頼されていましたので、今でもその関連で某ハウスメーカー様から、特別な補修工事は直接依頼されます(本来はハウスメーカー様は塗料メーカーに工事を依頼しており、ハウスメーカー様から塗装工事を、塗装工事会社に直接依頼することはありません)。

とある塗装工事会社様は「塗装屋に補修はできない」と言っていますが、僕から言わせていただいたら、補修屋にこそ一般住宅の補修は出来ない、と堂々と言わせていただきます。

補修屋さんは、基本的には鉄筋コンクリート造の建物の補修が主な仕事です。

鉄筋コンクリート造の補修は、補修屋さんに頼むといいでしょう。僕は樹脂注入や爆裂補修・樋の交換や左官仕事など多少のことなら自分でできますけど。

塗装営業会社には理解できないかもしれないけど、中には多能工も存在することを知ってほしいものです。

そこまでの職人を見たことがないんだと思います。

前のブログで「無知な仕事は手抜き工事と同じ」と書きましたが、難付着サイディングを知らずして塗装をするのは非常に危険です。

塗装事故が起きてしまう前に、業者選びは慎重に行いたいですね。