塗装の膨れ…
いつも気になっております…。
名古屋のとあるお家の壁が膨れています。
いわゆる塗装トラブルです。
こちらの家は3〜5年ほど前に塗り替えられました。
その前はというと、同じように膨れていたんですよね…。その時もなんとかならないかなぁ…と思っておりましたが、塗り替えられた後もすぐにこのように膨れました。
なぜですかね…
ここまでの膨れは、そんなに見ることがないんですが、ただの蓄熱膨れではなさそうですよ。
蓄熱膨れとは、弾性塗料のように空気や水分を含みやすい塗料の中に含まれる空気が膨張して起きる現象です。
怖い怖い…
通りすがりのお宅でも発見しました。
ブックブクに膨らんでいます。
こちらはサイディングに吹き付けがしてあって、塗り替えで弾性か微弾性の下塗り材を使ったのでしょう。
一年も経たないうちに膨れましたね…。
お客様が気の毒です、、
もう一つ、膨れる可能性がある塗装があります。
難付着塗料が塗られた壁に、通常の下塗り材を使った場合です。
20年ぐらい前に流行った難付着塗料…
そうです。光触媒です。
光触媒のメカニズムは、簡単に言うと紫外線で塗料の表面が捲れて塗膜と一緒に雨で流れ落ち、汚れを落とすのです。
こんな感じですので、通常壁がチョーキングを起こして、手に白い粉が付くのと一緒です。
そんな壁に塗装するんですから通常の下塗り材では膨れるのが当たり前です。
でも各メーカーから、難付着塗料用の下塗り材が出ていますのでご安心ください。
創美でも、何度か光触媒の上に塗装をしておりますが、未だ何事も起きません。
先日投稿したブログで、クリヤーが黄ばんだ…と伝えましたが、やはり大事なのは現場管理だと思います。
現場が忙しいと、職人さんたちは自分の作業しか見えなくなります。
塗装工事は、常に現場とともに、そしてお客様とともに創り上げるものです。
早く終わるに越したことはありませんが、それでも全工程を丁寧に一つ一つ進めなくてはなりません。
それが僕たちの仕事です。