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中塗りと上塗りは色を変えるの?

中村 誠司
外壁塗装

ネットで調べると、中塗りと上塗りの色を変えない業者は手抜き業者だ、と書かれていますよね⁉︎(笑)

手抜きかどうかは別として、なぜ色を変えるのか…

まず公共工事では、色を変えて塗ることがあります。

その他、とあるマンション改修業者が「中塗りと上塗りは色を変えます。」を売りにして仕事を取っていました。20年以上前だったと思います。

これも手抜き工事を防ぐため、とか言ってた気がするなぁ。

理由は言えませんが、もうその業者さんはあまり見なくなりました…。

中塗りと上塗りの色を変える…そこだけ抜き取ってネットの情報として伝えていると考えられます。

塗料は、塗膜になる前、缶に入っている状態と、壁に塗って塗膜になってからでは色が変わります。「色が登る」と言いますが、乾くと濃くなり、塗りながら塗り残しを確認できるほど変わるんです。

色を変えるのは構いませんが、そこに何のメリットがあるのか…

ネットの情報は鵜呑みにしない方が良いのかなぁと…ポータルサイトが釣りネタを提供しているにすぎません。「業者に聞いてみてください。中塗りと上塗りを同じ色で塗る業者は手抜き業者です。」こんなふうに書かれていて(汗)。

でも中塗りと上塗りの材質が違う場合は色を変えたいですよね。

たとえばメーカーによりますが、関西ペイントのフッ素。中塗りはウレタンで上塗りだけがフッ素になります。これは耐候性の違いがありますので、色を変えます。

じゃあ中塗りは、上塗りより濃いほうがいのか薄いほうがいいのか…もちろん中塗りのほうが濃いほうがいいですねぇ。

なぜでしょうか?

少し↑で説明した、塗料は塗膜になる前より薄いので、中塗りを薄くした場合、塗りながら見分けが付かなくなることがあります。なので1番手濃い色で中塗りを塗ります。

薄い色で中塗りを塗ることがダメではなく、自分たちが見やすくするためなのです。

ネットに書かれていない、中塗りの色を変えるメリットは、中塗りを一番手濃くすることで、上塗りで隠蔽するために厚みがつくことです。でも中塗りと上塗りの色が同じでも厚みも仕上がりにも問題ないのが良い職人さんです。

良い職人さんは、色を変えようが変えまいが均一に塗ることができます。

ご希望なら中塗りの色を変えるのは構いません。