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追記

中村 誠司
下地処理外壁塗装手抜き工事撲滅業者選び

そういえば、昨日のお客様が興味深いことを仰っていました。

とある塗装会社に行った時に、そこの社長が対応してくれてこう言っていましたと…「塗装屋の下請けをしていた時に、本当は10缶使わないといけないところを5缶で終わらせろと言われた、それが嫌で下請けをやめた」と…。

お客様はこうも言っていました。

「塗装屋さんは、そういう世界なんですね」と。

なるほど…

分かりました。

良いことを聞けました。

どこの下請けをやっていたかによります。

地元の工務店…大工さんや小さい建築屋さんは、とにかく業者を安く使いたい訳で、たとえば塗装工事を発注する際に金額を決めます。目一杯良い材料を使って良い仕事をすると、そんなことしなくて良いから安くしてくれ、と言われます。

そこからが職人としての資質を試される訳です。

ぼくはそこで踏ん張って良い仕事をして、自分の職人としての価値を元請けに認めさせました。

難易度の高い仕事は僕にやらせておけば間違いない、となりました。

別の元請けで集合分譲住宅の飾り壁を塗装する仕事がありました。

塗装屋さんが2社入っておりまして、創美ともう一社。

僕は若い衆を連れて仕上げを終わらせました。

もう一社も時間差で終わってきました。

次の日です。

もう一社の壁(クリヤー仕上げ)が白くなってしまったのです。

しかし僕が仕上げた壁は何もなりません。

なぜこうなったか…

これはメーカーが出している施工要領に従って施工したことと、決して慌てて作業を進めなかったことが良い作用をもたらしたようです。

もう一社の塗装屋さんは、メーカー責任だ!などと騒いでいましたが、メーカーからしたら「創美さんがなっていないので責任は取りません」との回答でした。

現場にメーカーさんが来ていたのですが、あとから「創美さんのおかげで助かりました」と感謝までしていただいたことがありました。

良い仕事を残すのは当たり前。

僕のレベルまではなかなかやれないとしても、普通に塗装することはできるはずです。

10缶のところを5缶で終わらせろ…と言われても「無理です」と言わなければ、5缶で終わらせちゃう職人てことかなぁと思います。

僕は常々、業界のレベルアップと職人の地位向上を目指して活動しています。

業界を下げるようなことは言いたくない…と思っています。