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値下げの意味を考える

中村 誠司
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たとえば「30%OFF」とか、外壁の塗装工事の値下げありますよね?

これって塗装の知識や技術が70%しか無いから30%も値引きできるんじゃないのかなぁと思っちゃいます…

だって外壁を塗装する時の状態は、どの家も全て同じじゃないですし、北面や南面を見ても状態は変わります。

「下地処理」に力を入れている…という業者さんでも現場で作業が始まらないと分からないんじゃないかなぁ…

ドローンで見ようが如意棒で見ようが、実際は近くで見ないと分からないこともあるはずです。

ここで「私は経験が豊富ですから分かります」という業者は逆に要注意ですからね。

じゃあなぜ値下げできるんでしょう?

激安には、はなちゃんも怒っています

表現が難しいのですが、何度も自社職人を雇っている会社は少ない、とお伝えしています。

下請けに工事をやらせている訳ですが、よほどの事がない限り、下請けに余分にお金を支払うことはないはずです(建設業に携わらないお客様には伝わらないかも…)

余分に掛かる費用は、下請けが被っていますので、限界を超えたら余分な作業なんかやるわけないのです。

元から値段を叩かれていますので、良い仕事なんかしませんよね。

一年前に他社様が工事した物件(写真を撮ってきましたが載せられません。以前メーカーを通してクレームがはいりましたので)は、サイディングクリヤーがムラだらけで、色褪せて、なおかつ白ボケていました…最悪な結末ですよね(おそらくシャビシャビに希釈した材料を一回塗りだと思われます)。

お客様に罪はまったくありません…。

仕事を取りたいだけの値下げは、企業努力とか言わないでほしいなぁ…

ネットの情報は嘘ばかり。

なぜ相見積もりを取るかというと、公共工事の入札をすることから、一般住宅の相見積もりも始まっています。

役所が適正価格を見るためのものです。

公共工事は大幅に値段の低いものや高いものは弾かれることになっています。

値段を下げさせるための相見積もりではないんです。

だから、このブログを読んでくださるお客様は、「助成金が使えるかも⁈」みたいに釣り広告を出すポータルサイトや、これから「春の大創業祭」などを謳う会社に問い合わせをしないでください。

お客様にとってメリットは何もありません。

塗装工事は、別の会社でもガソリンや車のように同じ品質のものを買えるわけではありません。常に天候、気候、家の状況、そして何より人によって手の掛け方が変わります。ある程度の限度を超えた値下げは、それなりの作業になってしまいます。

どうか、目先の金額に騙されないように気をつけてくださいね。