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下塗り選定の大事さ

中村 誠司
2022年2月 瀬戸市F様邸アドバイス下地処理下塗り外壁塗装業者選び

こちらの写真。

壁がモヤモヤしているのが分かりますか?

塗料がムラムラになっているんです。

創美で工事したお家の、隣のお宅です。

なぜムラムラになるのか…これは下塗りの選定を間違えている、もしくは安くあげるために、安いペラペラの下塗りを塗った、上塗りを1回しか塗っていない、最悪な場合は下塗りを塗っていない…ということです。

選定が良くても、多少ムラっぽくなる場合がありますが、このサイディングの場合は綺麗に仕上がるはずです。

では、なぜムラになるといけないのか…。

ムラになるということは、塗料が均一に塗られていないということ。

それは塗料が薄い場所から傷みが出やすいということです。

また、下塗りが塗られていない場合。

これが最悪です。

上塗り塗料自体は密着性が、そこまで良くはありません。完璧な下地にしか、しっかりと付着しないんです。

だから次の塗り替えの時に、安全が担保できません。剥がれや捲れ、膨れるといった現象が高い確率で発生します。

上塗り塗料は、基材(サイディングやモルタル壁)を守るものと理解されていると思いますが、その性能を発揮させるのは、下塗り次第と言っても過言ではありません。

しかし、その下塗りも密着性能を発揮させるためには、下地を良い状態にしないといけないのです。

傷んで、吸い込みが激しい下地では、下塗りを吸い込み過ぎて、上塗りを塗る状態にもっていけません。

だから下地調整、下地処理が必要なのです。

そして、下地によって下塗り材を変えなければいけない。

例えばサイディングならエポキシ系の下塗り材。

ALCやモルタル壁なら微弾性の下塗り材などなど。

エポキシ系と言っても水性と溶剤。水性でも、顔料が入っているものや、入っていないもの。

溶剤でも、顔料が入っているもの、いないもの。

パターンによって使い分けます。

傷んだ壁には入念な下地調整が必要だし…。

下塗りをしっかりと塗るだけでも塗装の持ちが数年変わります。

普通の塗装屋さんは、ここまでやらないですけどね。というより、できない&知らないでしょうけど。