少しばかり…
上の写真の仕上がり、いかがですか?
正しい施工手順を経て作業する。簡単なようで難しいんです。現場によってやり易い、やり難いがあります。当たり前に当たり前の事をする、良い仕上がりになるコツです。
当たり前だ!何言ってんだ!って思いますか?
まず下塗りをする前に下地調整をします。
鉄部であればケレンです。電動工具を使う事もあれば手工具で済む場合もあります。
サイディングであればひび割れや剥離。ひび割れの補修方法でもいろいろあります。端末に穴を開け、ひび割れが伸びないように樹脂を入れたり、ひび割れに沿って削り、弾性パテやエポキシ樹脂で平滑にしたりします。
まだまだ下地調整なんていくらでもあります。
それが終わって、やっと下塗りになります。
しかし下塗りの選定を間違えると、膨らんできたり剥がれたりします。凄く難しいんです。
塗装って難しい仕事なんですよ。
ペンキを塗るようになるまで3年もあれば十分です。だけど長持ちする塗膜を作るのは経験と知識です。10年20年掛かります。
どんな外壁材で、何を塗れば良いか、どの程度傷んでいるかなどで施工方法が変わります。
よく見る「パック価格」なんかで、大事なお住まいの工事金額を出せません。
私は、塗装が必要なければ「まだ塗らなくて大丈夫です。」と言ってしまいます。
お宅によって予算組みなどあるでしょうから、何年後を目安にとは提案させていただきますが。
実は私の知り合いの塗装屋さんが「塗り替え◯◯◯」の塗装業者の手伝いに行き、「酷かったですよ!あれではお客さんが気の毒です!」って言っていたんです。「もう関わりたくない!」とも言っていました。
私は毛穴から怒りが吹き出るのが分かったくらい腹が立ちました。
オール1回塗りだそうです…下塗りさえ塗らない塗装屋がいると聞きました…。
当然、ケレンなどしないと…。
裁判沙汰になってもおかしくありませんよね。
職人が職人の社会的立場を悪くする、悲しい限りです。「塗装は手抜きが当たり前」…なんて言われています。
現実にそういう奴らもいます。
①言ってもわからない・できない人
②言えばわかる・言わないとわからない人
③言わなくてもわかる・できる人
激安価格には①しかいませんよ。
②は自分で判断することが苦手なのか、指示を待っています。「指示したあなたの責任ですよ」的発想かもしれません。
まあ中の下辺りです。
③は引っ張りだこです。職人として現場で判断して、自分で責任を取れます。なかなか出会えません。
どれが良いかは言わずもがな…です。
私は、低価格の塗装工事があってもいいと思います。創美のお客様でもご高齢の方で「5年保てば良いよ」と仰るお客様もお見えです。
「そうですか。」と言いながら、ちゃんとした仕事をしますのでご安心を。
激安価格の工事会社の話を聞いたので、少しばかり愚痴りたくなりました。すみません。