屋根修理


築20年前後のお宅で屋根の修理が相次いでおります。
お久しぶりです。

原因はいくつかあります。
最近よく見る平版瓦。
20年前の当時、施工方法が確立されておらず、袖瓦と平瓦の取り合いから雨水が入り、軒先に出てくる現象が多く見られます。
悪い時は軒が腐って落ちてしまっていたり。
施工方法が確立されておらず…って、確立してから出せよ!
って感じですよね。
また、傷む向きも、ある法則で出てきます。

こちらのお宅は、野地板を伝って軒先全体に水が回る現象で、軒先のルーフィングシートの延長と軒先水切りが無かったので、水切りの追加工事。

こちらはルーフィングシートが途中で無くて、軒先から入った水が軒に漏れてきていました。
ルーフィングシートを延長して軒先水切り、雀口の追加をして軒への漏水を止めました。

ここは棟から一列目がガタガタになっていたので見てみたら、釘で固定されておらず、いつ落ちてきてもおかしくない状態でした。それでも23年ほど何事もなく過ごしていましたので、びっくりです。
もともとは袖瓦が垂れ下がっていたものを、一度取り外してしっかりと固定し直す工事と、割れが多数あったものを交換するために、玄関の上50枚の瓦葺き替え工事の2つの瓦工事予定でした。
実際始めると棟から1枚目の固定と、腐った破風板と野地板の取り替えなどが追加となってしまいました。
現地調査のドローンや写真だけでは判断しにくく、屋根瓦の調査は有料にしないとまずいなぁと思う次第です。
後から追加工事となっていくとお客様の精神的負担も大きいですから。
僕が常に心がけていることは「10年15年安心して住める工事」です。
現地調査からご提案、見積もりの中身は、ただ塗装して家を守りましょう、ではなく、家の傷みを根本から解決したいとの想いを込めてお渡ししております。
値段だけで評価されてしまうと厳しいですが、工事の内容はどこにも負けません。
お任せいただいたら後悔はしないと思います。