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下塗りの種類①

中村 誠司
デザイン塗装下地処理下地補修下塗り手抜き工事撲滅日記業者選び

いろいろなメーカーさんと話していても、エポキシの下塗り材を使う塗装屋さんは少ないみたいですね…残念です。

こちらが多いですかね…

こちら日本ペイントさんのカチオンシーラーです。

カチオンシーラーは各メーカーから出ておりまして、さほど飛び抜けた材料ではありませんので、どこのメーカーさんを使っても同じです。

このカチオンシーラーが使われ出したのは、吹き付け全盛期が終わってから。

先日のブログで、強溶剤の下塗り材を吹き付けていた、と説明しましたが、このカチオンシーラーは吹き付けると顔や鼻の中がベタベタして死んでしまいそうに息苦しくなったものです。

厚みを付けなくても良い塗装の場合に、カチオンシーラーは使われていました。

ちなみに厚みを付けたい場合は、こちらも先日簡単に説明したサーフ

この微弾性フィラーは、現在ではマンションの改修工事に多く使われています(サイディングには使えません)

この材料も各メーカーさんが出していて、違いといえば伸び率のような気がします。

しかし何ミクロンの世界でどれがよく伸びるとかは、あまり関係ありませんね。微弾性フィラーは防水材ではないので…。塗料の防水材はJIS6021と言われるもの。その他は防水性能はありません。

鉄筋コンクリート造やモルタル、鉄骨ALC造のように、塗装で厚みを付けたいときに微弾性フィラーを使います。

サイディングや中から湿気が湧く塀など厚みを付けたくないときはカチオンシーラー。

こんなイメージでいいと思います。

今でこそ関西ペイントの下塗り材を使っていますが、その前は日本ペイントさんを主に使わせていただいておりました。

特に悪いところはなく、満遍なく業者に愛されているメーカーさんになります。

20年ほど前でしょうか…ファインウレタンという2液形のウレタン塗料が発売され一世風靡しました。

2液形ですから、2つの液体を混ぜて反応させて固まる材料なんですが、一つの液体のみ塗装して「乾く」と喜んでいた人がいました…そりゃ乾燥して乾きますよ。だけど硬化してませんから。夏場の熱で溶けて大変なことになるんです。

2年前に施工したF様。

硬化剤を入れずに塗装された上に再塗装するのは、捲れ・剥がれの原因になるので、塗装してはいけません。ちゃんとした業者を選ばないと、このように余分にコストが掛かります。

今、この瀬戸・尾張旭市周辺で、かなり値下げして工事をしている業者さんがいます。金額を必要以上に下げるということは、やらなければいけない作業をカットしているのかも…不幸にもそういった業者に工事を依頼してしまったら起きるはずのない不具合が出る可能性もあるかもしれませんね。