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下塗りについて

中村 誠司
アドバイス下地処理下塗り塗装の材料について建物の困りごと解決業者選び

たくさんのお問い合わせとご成約、本当にありがとうございます。

そしてマニアックな創美のブログにようこそ来てくださいました(笑)。

塗装工事において、下塗りは一番重要な工程です。

どんな良い上塗り材を使うより、下塗りの選定の方がよっぽど重要です。

下地処理に遡り…

表面が削れた部分に艶があります。

これは強固な下地を作れた証拠です。

さらにこの上にエポキシ系の下塗り材を塗っていきます。

(まず他業者様はここまでしません。見たことがありません)

白っぽい半透明の下塗り材の下が光っているのが分かりますか?下地処理の跡です。

創美では、ほぼエポキシ樹脂系の下塗り材を使用します。

エポキシ樹脂は耐水性・耐薬品性・電気絶縁性能どれを取っても現在の工業用品に欠かせない製品です。

広く知られているのは、ホームセンターで売られている二成分型の接着剤があります。

エポキシ樹脂は多様な使用方法があるんですが、接着性能は特に優れています。

しかしそれぞれ(ポリウレタン系やシリコン樹脂系など)に用途があり、一長一短があることも知っておかなければいけません。

創美で、現在一番多く使用する下塗り3種類

ダイナミックシーラーアクア

塗っている時は白っぽい色で、乾くと透明になります。顔料が入っていないので、塗装面に浸透しやすくなっています。

しかし浸透させっぱなしではダメなので、下地処理は必須となります。ここがミソですね。

なんでも良いものだからといって万能ではありません。

続いてエポレジン。

創美で使用する場合はRSプライマーという商品名です。

これも相当な高性能で、密着力と仕上げ性能は群を抜いています。

ただシーリングの先打ちの場合は、塗膜が硬いためあまり良くないなぁ…という印象。

こちらも下地処理は必須ですよ。

ここまでが水性の下塗り材で、次が…

これです。

僕の使用用途は、下地処理用です。

しかし用途も幅広く、屋根から壁、擁壁や基礎、なんでもいけますので在庫はいつも置いてあるくらいです。

今の住宅事情だと、敷地が狭く隣が隣接しているため、どうしても水性塗料に頼りがちになりますが、万能タイプになります。

もう一つありました。

難付着サイディングに使用するこちら

創美で使用する場合はRSマルチシーラーという名前。

ハウスメーカーが使用するサイディングの仕上げ材で、フッ素や無機、光触媒の下地に使用します。こういった外壁材への塗装が今後増えるのは間違いありません。

これらは決して安価な下塗り材ではありません。

自分の家を塗装して、風船のように膨れてきたり剥がれてきたら嫌ですよね⁈

僕だったら絶対に嫌です‼︎

「安ければ何でもいい」というお客様。

考え直してください。

下塗りをしなくても、もしかして何も起きないかもしれません。

しかし次の塗り替えの時に、洗浄したらペラペラ剥がれた…実際ありました。

適切な材料選定は知識が必要です。安さを売りにする所は、下塗り材なんかに目を向けず、なんでも一括りにします。統一するんです。当然エポキシなんて使いません。

他の下塗り材が悪いわけではなく、適材適所という話しでした。

本来なら浸透タイプのエポキシシーラーを塗り、サーフなどの下地調整材で下地を作った上で上塗り材を塗るのが良いに決まっていますが、当然コストが上がります。「4回塗りがベスト」みたいな取り上げ方は業者の独りよがりですし、売りにするほどの事では無いと僕は思います。

そこは良心で、悪い箇所はソッと4回塗りしてあげるのが良い職人ではないでしょうか?

傷んだ外壁や屋根が心配な方はこちらからお問い合わせください。