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ご提案。

中村 誠司
アドバイス

提案する際に、お客様が後から「ここをこうすれば良かった」と思うことのないようなものにしたい、いろんな状況を考慮しながらご提案していきたいと思っています。

工事後10年は安心して暮らしたいですもんね。

お若い年代(20代)でお住まいを購入されたお客様は、人生で3〜4回ぐらいメンテナンスの機会があります。家でメンテナンスしなくていいのは、庭石…ぐらいですかね。

大金を使って頂かなくてはいけないので、真剣に業者選びをしなければ後悔に繋がるかもしれません。

そして、その都度家族の事情や状況で使っていただける予算も変わるかと思います。今の塗料は長持ちしますので多少の色褪せなどでは、キズや下地が出ていなければ早急に次の工事を、という事はありません。

もちろんきっちり予算立てをして、計画的に良い工事をお考えならば、それに越したことはありません。

先日、壁からの雨漏りに悩んでみえた、お問い合わせのお客様。

私の母より、少しお若いお母さまでした。

「雨漏りを直して、屋根の漆喰と塗装もやりたい」と言ってみえました。しかし私はコストが掛かることから「息子さんとしっかり話し合って決めましょう。」と言わせていただきました。

私の母が、よく行く食事屋さんでおせち料理の予約を迫られていた母の姿とダブりました。

そんな母を見て複雑な思いになりましたので、息子さんとしっかりと話し合っていただきたかったのです。

おせち料理の金額なんてたかが知れてます。

しかし塗装の工事となると、大金を使っていただかなければなりません。

年配のお客様は、そこまで良い塗料での工事を望まないことが多く、なるべく安く工事を済ませたいと思ってみえる事の方が多いのが現実です。その要望に合わせたご提案も考えていきます。

しかし、そこに目をつけるのが激安工事会社だと感じています(私の考えです)。

謳い文句は激安ですが、蓋を開けるとビックリするような金額になったりします。

訪問販売の業者もまずいかなと思います。

自分の母がそんな業者に、と考えただけで悲しくなります。

緊急を要する塗装の工事なんて、そんなにありません。

防水や壁からの雨漏りは別として、やらなきゃと思いながらやらないのがお住まいの塗り替えですから。

(雨漏りが始まる前に、塗装や防水をやるのが一番いいのは言うまでもありませんが…。)

でも工事をやるからには良い工事にしたいですよね。

話は少し変わります。

製造業、例えば車関連の業種の方には理解し難いかもしれませんが、たとえ同じ塗料を使ったとしても同じ塗装になる事はありません。同じ人間が工事しても同じ品質になる事も少ないのです。気候、職人の体調、職人の思い。全て一定に保つことのできないものが影響します。毎日の反復のようで、同じものが一つとしてできないのが建築の仕事なんです。

ですが、なるべく一定に保つ努力はしなければならないと考えています。

私は夜更かしをしませんし、平日の飲み会もありますが、自分がコントロールできる日程ならば飲み会は週末に持っていきます。

話の流れで格好いい言い方をすると、お客様の財産を無駄にしないために、ですが、翌日にシンドいのが嫌なだけかもしれません(笑)。

自分が良い職人だ、と言っているみたいですね(笑)。

でも体調を整えて挑むのは、職人の一つの在り方かなと思います。

私の周りの職人さん達は、仕事に対する意識の高さを感じます。

建築工事に100点は無いと言われますが、携わるみんなで100点を目指して仕事をしたいと思います。

お客様の要望に合わせた、良いご提案で良い仕事をしていきます。

そんな創美に聴いてみたいことがある方はこちら からお越し下さい。