サイディングのあいじゃくり
中村 誠司
サイディングのジョイント(相決り部分)の処理に関しては、いろんな情報が飛び交っていてどの情報を信じればいいか分からないですよね。
サイディングの相決り(あいじゃくり)部分。
外壁塗装をすると塗料で埋まる箇所と埋まらない箇所が出て、見苦しく見えてしまいます。
「埋めてください」と言いたいお客様もいると思うんです。
こちらの写真。
凍害なのか、湿気なのかで朽ちたサイディング部分から見えているゴム状のパッキンが見えます。
パッキンがあるので通気はしていないのが分かります。
こちらの写真。
ジョイントから何か出てきてます。
これは埋めたシーリング材がサイディングの上下の動きで潰されて出てきています。
同じ色ならまだマシですが、違う色だったら…。
昔施工した現場で、埋めたシーリング材が押し潰されて出てきて見苦しいと思ったことがありました。
サイディングメーカーの補修工事をさせていただいている関係で、サイディングの相決り部分を埋めることについてメーカーさんの知り合いに聞いてみました。
あくまでもその方個人の見解です。
「通気をする箇所ではないから埋めても機能的には変わらない。しかしパッキンに入っている可塑剤が出てくる可能性があるし、塗料が押し潰されて出てくる可能性が高いので埋めないほうが良いと思うよ」
といった答えでした。
私が考えていた通りの答えが返ってきたので安心しました。
私は上の理由で、相決りは基本埋めないようにしています。
ただお客様から頼まれたら、リスクを説明して、納得いただいた上で埋めるようにしています。
外壁色と違う色が出てくると見苦しいですし、大事にしている家に不具合が出ると悲しいですからね。
瀬戸市・尾張旭市周辺で外壁の塗装や防水工事をお考えの際は創美に相談ください。