袖瓦のズレを放置してはいけない「3つの致命的リスク」
中村 誠司

わずか数センチのズレが「雨漏り」の特急券

袖瓦は屋根の「ケラバ(端)」を保護する役目を持っています。
• リスク: 瓦がズレると、その下の**「広小舞(ひろこまい)」や「登り淀(のぼりよど)」**という木材が剥き出しになります。
• 結果: 雨水が直接木材を濡らし、あっという間に腐食。気づいた時には屋根の土台ごと交換する「大掛かりな工事」が必要になります。

2. 「凶器」に変わる落下のリスク
袖瓦は屋根の斜面に沿って並んでいるため、一度ズレ始めると重力でどんどん外側へ押し出されます。
• リスク: 強風や地震の振動で、ある日突然地上へ落下します。
• 結果: 下に車があれば破損、もし通行人がいれば命に関わる事故になりかねません。所有者としての管理責任を問われるケースもあります。
3. 台風一過で「屋根ごと」持っていかれる
屋根の端は、風の「巻き込み」が最も強く発生する場所です。
• リスク: 袖瓦がズレて隙間ができると、そこから突風が屋根の内側へ入り込みます。
• 結果: 浮き上がった瓦がドミノ倒しのように次々と剥がれ、最悪の場合、屋根全体の瓦が吹き飛ぶ甚大な被害につながります。
🛠 補修が必要な「サイン」を見逃さないで!
• 横から見てラインがガタガタしている
• 瓦を固定している釘が浮いている、または抜けている
• 瓦の隙間から、中の土や木材が見えている
• 下から見上げて、瓦が外側にせり出している
「袖瓦のズレは、家の『ほころび』です。最初は小さな隙間でも、自然に治ることはありません。大きな被害(高額な修理費)に発展する前に、まずは専門家に見てもらい、現状を確認することが一番の節約術です。」
