外壁の4回塗りについて
中村 誠司
外壁は3回塗りより4回塗りがいいのか…
僕の答えはNOです。答えはいろいろあって良いのでしょうが、メーカー推奨は3回塗りですからね…。
「脆弱な下地に対して」の4回塗りは有効ですが、必ずしも全て4回塗るのは「いい」(意味がある)とは言えません。
創美では、雨掛かりのバルコニーの内外や軒が浅い外壁部分などは、お客様に伝える事なく4〜5回塗り(吸い込まなくなるまで)としています。
なぜお客様に伝えないか…それは必ずやることではなく、必要があれば行う作業だからです。
メーカーの施工要領にも、「下地調整」「下塗り」「中塗り・上塗り」とあります。
この下地調整に秘密があって、「高圧洗浄・ペーパー・ワイヤーブラシなどで…」と書いてありまして、「状況によって…」という注釈で含浸タイプの下塗り材を塗る事を推奨しています。
長年、塗装に携わってきた肌感覚で、サイディングでもモルタル壁でも、屋根でも塗料の吸い込みを止めないと良い仕上がりにならないのが分かります。
良い仕上がりにするために、下塗り前に下地調整で含浸タイプの下塗り材を塗ります。
言ってしまえば4回塗りの最初の一回目の塗装は、下地処理です。
僕が一貫してブログでお伝えしていることで、言い方を変えて4回塗りと言うのだと思います。
意味があるのか無いのか分からない4回塗り、それを「売り」にする会社は、逆に警戒しないといけないかもしれませんね。
工事後に写真を見せられたとしても、本当に4回塗ったのか分かりませんから…。