下地処理
中村 誠司
塗り壁材が塗られた門塀。
塗り壁材の上に、前回の塗装工事では外壁用の塗料が塗られていました。
艶あり塗料の影響で壁は膨れ、良い状態ではなかったので、膨れを撤去してセメント樹脂で穴埋め補修。
旧塗膜と縁切りのためにセメント樹脂のブラシ塗りをしました。
やっと下塗りができる状態までもっていきました。
これが下地処理なんです。
たしかに高圧洗浄も下地処理の一つ、でも本当の職人さんはその先を見ています。
その先とは、どうやって塗れる状態にするか、剥がれや膨れの心配なく過ごせるかということ。
塗料にもいろいろな役割があって、下塗り材にもいろいろな役割によって種類があります。
ここ、他の塗装会社は語りませんよね?
何故か?それは…知識が無いのとコストが掛かるからです。
お客様は3回塗る業者を選ぼうとします…ただ3回塗るだけなら塗装屋を始めたばかりの人間でもできます。DIYでもいいでしょう。
だけど色褪せはOK、剥がれ膨れは致命的です。
1箇所剥がれるということは全部剥がれる可能性があるということですから。
剥がれ難い下地を作ることを下地処理といいます。
セメント樹脂を塗って下地処理した塀に、とある下塗り材を塗って仕上げました。
剥がれやすく膨れやすい塀もしばらくは安心です。
もっと下塗りや下地処理を大事にしてほしいなぁと、最近よく思います。