下地処理の方法
創美のマニアックブログにようこそ。
まずはこちら。
窓上のサイディングが大きくひび割れていて、お施主様がシリコンでシーリングしていました。
それをさらに広げるVカット。
Vカットは接着面を広くするのが目的です。
VカットもしくはUカットと言う場合があります。意味合いは同じですので、意地悪な質問は無しでお願いします(笑)。
写真は弾力のあるエポキシ樹脂で埋めています。
ここまで広げてあればシーリングでもOKとなりますが、少し補修後が出てしまいますかね…。モルタル壁も同じ処理で大丈夫です。
鉄筋コンクリートの場合は他の処置方法もありますし、クラックの大きさによって違う処理方法がありますので、ご相談ください。
他に例えば
普通の塗装工事屋は、この上からシーリングで擦るだけしかしません。
創美ではクラックの大きさにもよりますが、このVカット処理をして
この塗料の塗布が一番大事な作業です。
液体Aですが、サイディング下地が出ていますので(モルタル壁も同じ)、この作業は必須になります。
この上に顔料が入った下塗りをしても、顔料成分だけ下地剥き出しのサイディングの上で良い状態で密着できず、剥がれたり膨れたりしてしまいます。
剥がれない膨れないとしても、次の塗り替え時に高圧洗浄したりするとベラベラ剥がれたりするのは、この場合が多いのです。
多くの業者が適切な下地の処理が出来ていないことがありますが、残念な仕上がりの場合はこれに当たります。
ムラムラが酷い壁は悲惨です。
吸い込みムラ・塗りムラ
吸い込みムラは下地の処理が出来ていない証拠です。「下地処理が大事」という業者でもバンバン吸い込みムラを出しているのを、多く見ます。
僕は塗り替えが終わった家を見る時、斜めに壁を見ます。そうすると塗りムラが見えますので試してみてください。
Instagramなどに投稿する場合、斜めに写して載せます。これは目が肥えた塗装屋さん達に見せつけるためです(笑)。
塗りムラは、まだ言い訳の余地があります。
小粒の砂状壁だったりすると、以前の塗装のムラがそのまま仕上げても出てしまいます。
これも処理の方法で出にくくすることはできますが、完全に消すことは難しいかと…。
下地処理をしなくても、剥がれない膨れないがありますが、上に書いたように10年後の次の塗り替えで差が出ますので気にしていてくださいね。
僕は2回目塗り替えの時や新築時に塗装されている家は慎重に材料選定をします。
どのような状態なのか…
こちらは初めての塗り替えでしたが、旧塗膜が薄っすら溶けてきました。
「あちゃー」です。
なぜこのようなことが起きるか。
2液の材料(主材と硬化剤に分かれている反応硬化型塗料)は硬化剤を入れないと固まりません…そうです。恐らく硬化剤を微量しか入れず、塗られたものと判断しました。
適切な下地処理をし、事なきを得た現場でしたが、お客様にはしっかりとリスクと回避方法をご説明させていただきました。
まず失敗しない塗装会社選びは、どんな処理をするかにあると思います。
施工業者に下地処理の方法を聞いてあげてください。まずここまてやらないはずです。
創業29年目になった創美には、多くの経験があります。
引き出しは多く持っていますので、他所の業者の選定方法が正しいかどうか、質問したい方はこちらからどうぞ。
次はシーリング編です。どうぞご参考になさってくださいね。