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塗料の流行に思う…

中村 誠司
アドバイス下地処理下塗り業者選び

現在の塗料で人気なのはフッ素。

創美では6〜7割のお客様がフッ素で塗られます。

ダイナミックトップ、いわゆるラジカル制御型のシリコン塗料も、完全なマット(艶消し)があるため、最近では選ばれることも。

だいたいフッ素で15年、ダイナミックトップで12年ほどの耐用年数であることをお伝えしております。

そこで…です。

僕は、自分が以前施工した現場の追跡調査をしています。

それこそ創業から30年近く経過していますので、そこそこの軒数のお家を塗らせて頂いております。

瀬戸・尾張旭近辺で覚えているお家を見て回ると、まだ当時のまま塗り替えをしていない所が多いんです。

昔に塗った材料は、モルタル壁が多かったこともあり、ほとんどが当時流行ったアクリル弾性塗料というやつです。

20年は経過しています。それにトタン壁などはOPです。

OPとはオイルペイントです。要はただのペンキです。20年以上前に塗ったので、さすがに少し錆びているし褪色してメンテナンス時期だと思いますが、まだ塗装していないお家がなんと多いことか。

当時下請けで塗装したので、直接「塗装させてください」とは言えませんよね。

遠巻きに見るだけですが、「自分はなんて腕がいいんだ」と自己満足に浸ってます(笑)。

そこで思うのは、モルタル壁とサイディングの違いは別として、自分が今のご時世の塗料を塗ったらどれほど長持ちするんだろう…ってことです。

恐らく、サイディングは反りが出たり端部から塗膜が捲れたりしますので、単純に比較できませんが、塗膜の性能自体は相当長持ちするはずです。

傷みが出て、次の塗り替えに繋がらないと会社経営的にはいけませんが、職人根性が出て長持ちさせちゃうんですよね…。

以前のブログで綺麗に塗れるということは、長持ちに繋がる、と書いたことがあります。

逆に、塗った屋根や壁に塗装のムラがあるということは、長持ちしないと言えます。

あくまでも僕の個人の見解です。

ムラが出るということは、下塗りが100%の機能を発揮していないと言えるんじゃないでしょうか?

塗料の機能を発揮させるのは、我々職人の腕に掛かっています。

綺麗にステキに仕上げた家は長持ちする。

20年も塗り替えされない創美施工の外壁には、当時の下塗りに使用したのは強溶剤の万能プライマーというものでした。僕はこのプライマーをベタベタに艶が出るほど塗りまくりました。いや、当時はエアレスという機械で吹き付けでした。

下塗りと弾性アクリル塗料の密着が良かったわけです。そりゃあ膨れないし剥がれないですね。

実は自分の自宅も20年経過して、やっと塗り替えたほどです。材料は弾性アクリル塗料でした。

材料が良かったのか、僕の腕が良かったのか実際のところは分かりませんが、長持ちしたのは事実で、どこよりも誰よりも手間を費やしたのも事実です。

現在の材料は用途によって細分化され、非常に扱いやすく、機能性も高まりましたので手間は掛からない…としても職人の差で、長持ちサイクルの差は出ると考えています。

このブログを読む同業他社様。

もっともっと勉強して質の良い仕事を残そうじゃありませんか。

塗料で差ができるのではなく、職人の腕の差で長持ちに差が出る、そう言えるようになりたいですね。

塗料による耐用年数を語る前に、技術による長持ち年数の違いを語れるようになりたい。家電量販店さえ外壁塗装をやる時代、そう強く思う今日この頃です。

そんな創美への問い合わせはこちらから。