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無機塗料

中村 誠司
塗装の材料についてアドバイス

はなちゃんの頭に2箇所毛が立っているところがあるのを、最近気がつきました。

角が生えてきたらどうしよう(汗)

どうでもいい話題から始まってすみません。

…少し考察です。

戸建て住宅は、塗料の耐用年数が長いフッ素が主流になりました。

それでは塗装が持つ持たないは何が基準でしょうか。

次のメンテナンスまでの期間?

塗装が傷むまでの期間?

何だと思いますか?

私の考えでは、下地材を守れる機能を失うまでの期間かなと思います。

確かに「下地材を守れる機能を失うまで」は塗料自体の耐候性に左右されるのは間違いないところです。だけど傷んだ外壁下地にそのまま塗装したところで、耐久性は上がりません。

絶対に下地処理に左右されます。

いい塗料を塗れば長持ちする訳ではないんです。私達みたいな工事業者がお客様のお住まいのことを第一に考え、しっかりとした知識を持たなくてはいけません。

「割れているところはどう直しますか?」

「塗料が剥がれて傷んだ所はどう直しますか?」

業者さんに質問してあげてください。

「割れや剥がれはコーキングやパテで埋めます」この答えが返ってきたら、この業者さんの知識を疑わなくてはいけません。コーキングやパテでは、割れを密着する作業ではなく割れを表面上隠すだけだからです。

ただサイディングの場合、割れを大きく広げてシーリングで密着させる方法はOKです。

直す方法で塗装屋さんのレベルが分かります。

さて無機塗料とフッ素塗料、シリコン塗料どれが良いでしょう?

シリコンは少し主流を外れてきました。現在の主流は、最初に書いたようにフッ素塗料になってきています。10年前、一世を風靡したウレタン塗料が主流から退き、シリコンが台頭したのに似ています。

確かに塗料の性能だけでいえば、ウレタンよりシリコン、シリコンよりフッ素、現段階でこれははっきりと言える事です。

それではフッ素と無機、これはどうでしょう。

無機…無機物って紫外線劣化しないんですってね。半永久的に持つものというのか。それが塗料になるんですね。

フッ素はお客様もご存知のように、炭素を元素として結合する物質です。

四フッ化フッ素は机上の空論じゃね?みたいなブログを随分前に書きました。フッ素を塗料に溶かし込む時に、別の物質が混ざってしまうそうなんです。その別の物質が塗料の劣化の原因になると言われています。

水性では四フッ化フッ素が無いのは、フッ素の結合が強く水性塗料に溶かし込めないみたいなんです。

だったら最初から安定した三フッ化フッ素の塗料の方が持ちが良い、との説明を聞きました。

それでは無機は?

有機無機ハイブリッド?

そもそも無機100%の塗料なんてできっこ無いのですよね。そもそも混ぜ合わせている合成樹脂(塗料の主成分)が有機化合物なので。

その合成樹脂、フッ素塗料などに無機成分をいれて、その結合力の高さで、耐候性が上がるようです。

「石やガラスを塗料にしたようなもの」といった説明が多くて困りますが、特徴として固くて紫外線に侵食されにくいのは確かなようです。

何が言いたいかと言うと、確かに現在はフッ素が主流で、値段も少し落ち着いてきています。だからと言って安易に無機塗料をお客様に薦める業者もどうかと。

もっと勉強して、自分が納得できる材料と工法を確立してから推奨したほうが良いと思います。

やはり硬い材料ですから、シーリング材との相性は難しそうですし…。

単に低モジュラスが良いとは言えなさそうです。間違いなく塗装が切れます。

メンテナンスサイクル的に見ると、KFケミカルが水性、弱溶剤の塗料。屋根用塗料全てに無機塗料が揃っています。

無機塗料をお望みのお客様には、現段階ではKFケミカルでお薦めしようと思いました。

シーリング材はシャープ化学の一成分形変成シリコン、中モジュラスタイプでご提案します。

このブログを書きだして一週間以上経ちました。確認のためにも無機塗料を再度勉強しながらでしたので…(汗)。

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