下塗り選定の大事さ
こちらの写真。
壁がモヤモヤしているのが分かりますか?
塗料がムラムラになっているんです。
創美で工事したお家の、隣のお宅です。
なぜムラムラになるのか…これは下塗りの選定を間違えている、もしくは安くあげるために、安いペラペラの下塗りを塗った、上塗りを1回しか塗っていない、最悪な場合は下塗りを塗っていない…ということです。
選定が良くても、多少ムラっぽくなる場合がありますが、このサイディングの場合は綺麗に仕上がるはずです。
では、なぜムラになるといけないのか…。
ムラになるということは、塗料が均一に塗られていないということ。
それは塗料が薄い場所から傷みが出やすいということです。
また、下塗りが塗られていない場合。
これが最悪です。
上塗り塗料自体は密着性が、そこまで良くはありません。完璧な下地にしか、しっかりと付着しないんです。
だから次の塗り替えの時に、安全が担保できません。剥がれや捲れ、膨れるといった現象が高い確率で発生します。
上塗り塗料は、基材(サイディングやモルタル壁)を守るものと理解されていると思いますが、その性能を発揮させるのは、下塗り次第と言っても過言ではありません。
しかし、その下塗りも密着性能を発揮させるためには、下地を良い状態にしないといけないのです。
傷んで、吸い込みが激しい下地では、下塗りを吸い込み過ぎて、上塗りを塗る状態にもっていけません。
だから下地調整、下地処理が必要なのです。
そして、下地によって下塗り材を変えなければいけない。
例えばサイディングならエポキシ系の下塗り材。
ALCやモルタル壁なら微弾性の下塗り材などなど。
エポキシ系と言っても水性と溶剤。水性でも、顔料が入っているものや、入っていないもの。
溶剤でも、顔料が入っているもの、いないもの。
パターンによって使い分けます。
傷んだ壁には入念な下地調整が必要だし…。
下塗りをしっかりと塗るだけでも塗装の持ちが数年変わります。
普通の塗装屋さんは、ここまでやらないですけどね。というより、できない&知らないでしょうけど。