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フッ素塗料

中村 誠司
外壁塗装


最近、フッ素を選んでいただくお客様が多くなりました。

一番のメリットは、耐候性が良いので次のメンテナンスまでの年数が長くなります。デメリットとしては、コストがかかるのと、次回メンテナンス時にフッ素用の処理をしないといけない場合が出てくることがありますのでご注意ください。

シリコンなどと比較して、単価で600円〜変わってきます。プラスして附帯部もフッ素でないと耐用年数のバランスが取れませんし、外壁と屋根の両方をフッ素にすると10万以上の差が出てしまいます。外壁をフッ素にして、屋根をシリコンではメンテナンスの時期に差が出てしまいますので、得策ではありません。

10月から11月工事予定のお客様、そして先日ご成約いただいた尾張旭市のF様も、フッ素を選んでいただきました。また現在検討中のお客様もフッ素を希望してらっしゃいます。

以前工事させていただいたS印刷社様は、弱溶剤系のフッ素塗料で塗りました。印刷会社の社屋ということもあり、過酷な使用状況が予想されましたので弱溶剤で。
通常の戸建て住宅の工事では、水性塗料を薦めさせていただいております。

そこでたまに質問されることを少し…。

現在、4フッ化フッ素が良くて3フッ化フッ素がダメな塗料みたいな言われ方をされていますね。
4フッ化自体は、耐熱・耐薬品・耐候性など優れた性能を持っています。そして溶剤の塗料になります。

ですが優れた性能ゆえ、溶剤に溶けないんです。実際には他の物質と共重合させる必要があるそうで、他の樹脂が混入しています。

あれ⁈ってなりますよね?

炭素を囲むフッ素原子によって高耐候性をもたらすはずなのに、混ぜるために入れた樹脂が悪さをして耐用年数が短くなる⁈とは。

でも、そこはフッ素塗料ですのでシリコンより保ちが良いのは言うまでもありません。

ばくろ試験では4フッ化に似た性質を持つ3フッ化の方が良い結果だったようですよ。

我々工事会社も、名前に騙されない・売り文句に惑わされないで、本質を見極める目が必要、勉強しなくては、と思った話でした。

気にされるお客様が見えますので、余分な話をさせていただきました。

あとどんな良い材料を使用しても、工事する職人が材料や工法を熟知していないと意味がありません。まずは作業性の良い足場があり、適切な補修とシーリングで防水性を高めて、適切な下地処理を施すことが重要です。

あとの塗りの工程も、規定の塗布量を塗れる真面目な職人でなければいけません。

創美にお任せ頂けたら幸いです。