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セラミック塗料とは⁉︎

中村 誠司
外壁塗装

お客様が塗り替え工事を考えるきっかけになるのは、訪問業者さんの営業によるところが多いように思います。

また、お客様が大変勉強熱心に塗料や塗装、シーリングや防水のことを調べて、私に質問してくださいます。私も日々、勉強・精進の気持ちが強くなっています。

5月・6月には高意匠の工法を勉強しにメーカーさんに伺う予定になっています。ものすごく楽しみです。

さて掲題にありますセラミック塗料のことを。

セラミック塗料ってどうなの?お客様から毎回される質問です。

セラミック塗料という呼称は定義がない俗称だそうで、大きく分けて2種類あります。一つは、天然石や陶磁器のビーズが入った石材調塗料です。この材料自体長持ちする訳ではないので、保護クリヤーを塗る仕様の材料が多いです(中にはシリコン樹脂の石材調塗料もあります)。この保護クリヤーがシリコンかフッ素かで耐用年数が変わります。ヒビ割れもします。創美から、木造サイディングの住宅にこの材料をお薦めすることは、まずありません。

ただ意匠性が高く良い材料なので、塗り替えサイクルが早い店舗や鉄筋コンクリート造、木造モルタルの住宅だとワンポイントアクセントでの使用はありかもしれませんね。実際、私の自宅でワンポイントアクセントで使用していました。しかし塗り替え時に電動工具で全面撤去からモルタルしごき、通常塗料で塗装しました。サイディングなら張り替えになってしまいます。私は耐久面と意匠性でメリットを感じませんでしたから、撤去しました。

もう一つのセラミック塗料は、それぞれの樹脂(シリコンやフッ素樹脂)にセラミック成分を含有させた材料です。これは塗って目に見えるものではありません。シリカ(二酸化ケイ素)の微細な粉末が入っていて、塗膜乾燥後、表面側にて親水性を発揮するものです。細かなメカニズムを理解するには、中学の勉強からやり直さないといけないかも(汗)。

こちらの塗料は、通常私達がお客様にお薦めする塗料です。

モルタル壁でしたら弾性で模様を付け、ヒビ割れを防ぐのも良いでしょうし、サイディングでタイル調のものでしたら、目地とタイル部分を色分けするのも面白いです。お客様のご希望に合わせて選択肢が多数ありますし、次回の塗り替えも難しくありません。

セラミックとはシリコン・フッ素などの合成樹脂に混ぜるものなので、セラミック自体のグレードは存在しないことになります。

石材調塗料は高級で意匠性の高い、良い材料です。前に述べたように、店舗などにはもってこいです。
お客様が望む塗装が石材調塗料ならば、それで良いです。ただ決断する前に、是非創美にご相談ください。より良いご提案ができると思います。