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一級塗装技能士

中村 誠司
外壁塗装

私は、必ずしも塗装職人が技能士検定に合格していないといけない、とは思いません。

私の知る限り、技能士ではなくとも知識も豊富で腕の良い職人はいますし、技能士でもどうにもならない職人も多数見ています。というより、技能士でもどうにもならない職人の方が圧倒的に多いと思いますね。

昔は、受験対象者の経験年数が10年以上(今は7年)で、検定試験の内容も難しいと言われていました。

それが、私が受ける少し前に簡単になったのかな?

塗装組合の偉いさんが当時「これからは資格がいる時代だからたくさんの職人さんに受験してもらい、技術や知識の底上げをしたい」との趣旨のお話をしていました。

そこは大賛成です。

受験することで、勉強した知識が身につくこともありますので。

ただ現場で考えて臨機応変に対応する、またはどうすれば良い仕事に繋がるのかを考える方がどれだけ為になるかと…。

ゼネコンの中だけで仕事をするような職人を量産する感じも受けます。

そう思う私でも、公共工事の入札資格を得る為に受けた施工管理の資格は役立つと感じています。施工管理で勉強した、構造体やシーリング、防水、その他工種の知識が役立ちます。本来なら建築士の資格が良いんでしょうが、それは息子に任せるとして、創美はそれを活かして、今後時間をかけて公共工事にも取り組みます。一般のお客様と公共工事。常に新しい事に挑戦し続けていきます。

創美イズムです。

失敗の連続が創美イズムですかね(笑)。

そして業界で生きていくために、私が大事にする部分で「ルール」があります。業者同士でもお客様との間にも守らなければいけないルールが存在すると思っています。

塗装技能士がルールを無視し、自分の都合で人を利用する場面をよく見ます。

逆に、何度かお会いした関西ペイントリフォームサミットの仲間で関東の職人さんは、常にお客様にとってどうする事が良いか試行錯誤してらっしゃる方もいます。

この方は技能士かどうかどっちでもいいほど、技術や顧客対応の探求を続ける姿に共感します。

「一級塗装技能士」は、お客様から見たら職人が勉強した証かもしれません。ですがもう一歩踏み込んで見て、技能士プラス人間性も加味して業者選びをして頂くと良いかと考えます。