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逆選択

中村 誠司
おしゃれ塗装タイル調塗装デザイン塗装外壁塗装屋根カバー工法業者選び

先日YouTubeを見ていたら面白いことを言っていました。

僕が前から見ているビジネス研究をしている人がいるんですが、その方が言っていた逆選択とは…

商品を提供する側、商品を購入する側、皆んながハッピーになるのが市場のメカニズムが機能した結果、あるべき姿だと言うんです。

それはそうですよね?100円のものを売るのに原価が90円掛かるとしたら儲けが10円、10円から給料を取るのがギリギリだとしたら99円では赤字になります。

1円値引きをしなければいけないようなら、原価を削るしかなくなってきます。

材料を安いものに変えて89円の原価にしないといけません。

「お客さんが95円なら買うわ」と言われたら「95円でいいですよ」となります。

ひぇぇ〜85円の材料費にしないといけませんね。

じゃあ材料を少しケチろう…となります。

今まで一つの材料で10個分作っていたけど11個分にして、さらに安いものに変えないと…となります。

さらには工賃も値下げしないとな…となります。

あらら…業界から良い仕事が出来る人がいなくなっちゃいますね。人が入らなくなります。良い商品がなくなります。

購入する側の人たちが適正価格ではないものを選びすぎて、業界にとって良い結果をもたらさないこと、市場から適正な良い商品が無くなることを逆選択と言うのだそうです。

なんか塗装業界に似てません?(笑)

今、塗装職人の賃金はヤバいことになっています。

僕たちお客様から直接受注の会社は、業者が増えすぎて大変なことになっています。

値段の叩き合いと下請け塗装屋を叩いてやらせる会社が多いこと…まぁ自社職人とか言いながら外注を使う会社ばかりですので、苦労するのは現場で作業をする職人さんと、工事から数年後のお客さんです。

無料で塗装なんてできっこないですよ。最近あまりにも酷いから、今後のことを考えてしまいます。

早く良くない塗装屋さんが無くなって、正常な状態に戻ってほしいものです。

無知な塗装屋さんが増えると、写真のように大変なことが起こります。そんな塗装屋さんは安いのです。

逆選択の結果がこれだと悲しくなりますよね?

このブログを見てくださるお客様は、値段だけでは決めないと信じています。