瀬戸市K様邸の外壁
中村 誠司
K様邸の外壁は小粒の砂状塗料が吹き付けしてあります。
現調時に奥様が「布団を干すと壁に引っかかるので…」と仰っていました。
これはよくある事で、石材調塗料の吹き付けを売りにした訪問販売業者で工事した、とある同級生の子も言っていました。
肌に触るシーツの表面がほつれたら嫌ですもんね。
という事で、最初はRSサーフである程度厚みを付けて仕上げる提案をしていました。
…はッ…色の打ち合わせの時に外壁をよく見たら…直張りではありませんか!
しまった!
RSサーフはサイディングも通気工法で張られたサイディングならぜんぜん大丈夫ですが、直張りだと膨れるリスクが出てきます。
それをK様ご夫婦に説明をさせていただき、外壁色は極力白に近い色で蓄熱を防ぎ、前回の清須市K様邸で使用したプライマー+水性プライマーの4回塗りで、厚みのほうは対応しました。
写真は2回目のプライマー。
サイディングの直張りは怖いです。
下の写真は私が通うスポーツクラブの外壁で、おそらく直張りの蓄熱膨れかと思います。
直張りはサイディングの裏に通気層が無いため、サイディング表面に蓄熱してしまいます。弾性系の塗料を使うと塗料内部の空気の泡が発泡し、上の写真のような状況になる、可能性があります。現在の工法では通気工法が主ですが、中には未だに直張りで施工するサイディング業者がいるとか…。
膨れは本当に怖いんです。
長久手市D様邸は直張り+DIYですので、最初は濃い色をご希望でしたが、泣く泣く諦めていただきました。
我々工事屋も建物の構造だったり工法を勉強するのは必須です。何も知らない業者が多くいるので、お客様も注意が必要ですし、安いだけの業者は特に気をつけないといけません。